一般財団法人 日本建築センター The Building Center of Japan

鉄筋コンクリート造建築物の耐用年数評価

 我が国には既に膨大な建築ストックが存在し、環境負荷や財政負担の軽減等の観点から、建築ストックの長寿命化・長期活用が強く求められています。この課題に具体的に取り組むためには、長期活用に係る検討の初期段階で、構造体の耐用年数が今後何年程度期待できるのか、適切な調査とその結果に対する工学的な検証に基づき検討することが必要です。
 一般財団法人日本建築センター(BCJ)では、コンクリートのコア供試体の中性化試験等の結果から工学的な検証に基づき、構造体の耐用年数を評価します。

 文部科学省では、「学校施設の教育環境向上を図る改修等に関する課題解決事例集」をまとめ、

    ホームページに公開されました。その全体版の75ページでBCJが実施している

    「鉄筋コンクリート造建築物の耐用年数評価」が紹介されています。

   学校施設の教育環境向上を図る改修等に関する課題解決事例集(全体版) (mext.go.jp)



耐用年数評価の活用方法

具体的には以下のような場面での判断材料として、活用が想定されます。
  • 既存建築物の売買や改修投資の判断、それに対する金融機関の融資判断
  • 高経年の公共施設を多数有している自治体の建替時期の延長や分散化の検討
  • 高経年の分譲マンション等の管理組合における建替えか改修かの比較検討
  • 不動産証券化等における投資の適格性の判断
  • 中性化の進行等、劣化の程度に応じた合理的な改修計画の策定

鉄筋コンクリート造の中性化進行に基づく耐用年数評価とは

 鉄筋コンクリート造及び鉄骨鉄筋コンクリート造建築物の構造体の最外側鉄筋のほとんどにコンクリートの中性化が達しない期間(年数)を、適切な位置で採取されたコンクリートの調査結果に基づき、耐用年数として評価します。
 評価にあたっては、耐用年数評価委員が内容を確認の上、評価書を発行します。
現況評価 現況調査に基づき、今後も通常の修繕を前提に使用する場合における構造体の耐用年数
改修計画評価 現況評価に加え、劣化抑制に効果的な改修及び維持管理の実施を前提とした耐用年数延長効果を反映した構造体の耐用年数

鉄筋コンクリート造の耐用年数評価の流れ

評価料

ご依頼内容に応じて評価料のお見積りをいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
※評価料の他に、コア採取・各種試験等の費用が必要となります。
※コア採取・各種試験等は、依頼者様から調査会社様に別途ご依頼されることを前提としております。

依頼書等

依頼書等の様式等につきましては、お問い合わせください。

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