一般財団法人 日本建築センター The Building Center of Japan

日仏木造建築技術フォーラム

欧州では、近年、環境持続性の観点から、木造建築が見直されており、フランスでも、2009年制定の環境グルネル第一法に建築分野における木材利用の促進が盛り込まれたことを受け、政府系関係機関であるフランス建築科学技術センター(CSTB)は、関係機関の木材技術研究所(FCBA)と連携し、木造建築等の研究開発に取り組んでいます。
その一環として、木造建築の先進国のひとつである日本と情報交流を行いたいとの申し出が2010年の「日仏建築会議」の際にあったことを受け、2012年6月18日~21日の4日間、東京において、当センター同様にCSTBと長年交流のある独立行政法人建築研究所との共催で「日仏木造建築技術フォーラム」を実施しました。
フォーラムには、フランスから、CSTB、FCBAの他、建設会社、建築設計、資材製造者、不動産関係者ら21名が参加し、日仏の木造建築の概況、木造市場、木造建築技術及び規制等について情報交換を行いました。

会議風景

会議風景

視察風景

視察風景

日仏木造建築建築技術フォーラム 会議プログラム

両日の会議スケジュールは以下の通りです。
フランス側による発表資料については国際部までお問い合わせください。

2012年6月18日(月)

1.開会式
1-1 日本側挨拶
1-2 フランス側挨拶
2.発表
 F-1 フランスの木造建築市場
 FCBA 木造建築産業部建築担当課長 パトリック・モリニエ
 J-2 日本における木造建築物の概況
 (財)日本住宅・木材技術センター 専務理事 松川 隆行
F-2 フランスの木造建築技術/産業界の組織について
 FCBA 木造建築産業部建築担当課長 パトリック・モリニエ
F-3 木造建築分野の技術及び規制、脅威と機会
 CSTB 安全構造防火部課長代理 ステファン・アムリ
 J-2 日本の住宅市場における木造住宅の位置付けとこれまでの合理化の経緯について
 東京大学大学院 教授 松村 秀一

2012年6月19日(火)

1.発表
 J-3 林業振興の観点からの木造建築の促進
 林野庁木材産業課 課長補佐 赤羽 元
J-4 日本における木造建築規制の変遷
 (一財)日本建築センター 専務理事 笹井 俊克
J-5 最近の木造建築の事例紹介
 (一財)木を活かす建築推進協議会 代表理事 大橋 好光
J-6 木造建築物の中層化に関する建築研究所の取り組み
 (独)建築研究所建築生産研究グループ 上席研究員 中島 史郎
J-7 木質系耐火構造の開発と木造建築物の火災安全設計事例
 (独)建築研究所防火研究グループ 上席研究員 萩原 一郎
2.視察
 東京木材問屋協同組合 新・木材会館

2012年6月20日(水)

1.視察
 ポラテック本社「ウッドスクエア」、同社住宅建設現場
住友林業筑波研究所
吾妻橋住宅展示場三井ホーム 4階建モデル住宅建設現場

2012年6月21日(木)

1.プロフェッショナル・ワークショップ:木造構法
 1-1 住友林業 BF構法
 住友林業㈱住宅技術本部技術部技術開発G グループマネージャー 坂牧 俊哉
 住友林業㈱住宅技術本部技術部技術開発G マネージャー 今井 淳一
1-2 ミサワホーム 4つの育む
 ミサワホーム㈱ 常務取締役 平田 俊次
1-3 三井ホーム
 三井ホーム㈱技術部 部長 清野 明
1-4 ㈱市浦ハウジング&プランニング RH構法
 ㈱市浦ハウジング&プランニング 常務取締役 田中 純一
2.閉会式
2-1 日本側挨拶
2-2 フランス側挨拶

CSTB:Centre Scientifique et Technique du Batiment
(Scientific and Technical Center for Building)
フランス建築科学技術センター
FCBA:Institut Technologique. Foret Cellulose Bois Ameublement
木材技術研究所(森林・セルロース・建築木材・家具技術研究所)

CSTB及びFCBAによる報告書「Le secteur de la construction bois au Japon -Analyse et comparaison avec la situation francaise-」

CSTB及びFCBAが、フォーラムの報告書「Le secteur de la construction bois au Japon -Analyse et comparaison avec la situation francaise-」を作成しました。
当センターでは、両機関の許可を得て、その報告書を日本語に翻訳致しました。
仏文和訳版の報告書は、こちら からダウンロードしてご覧下さい。
 

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