住宅・環境審査部 (省エネ適合性判定・BELS・CASBEE評価等・住宅性能評価等)【60周年記念ページ】
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■事業の状況
【図1】住宅・環境審査部の事業と組織の変遷
【図2】BELS・CASBEE件数推移
「省エネルギー対策の強化の動き」
近年、世界的に地球温暖化対策が求められる中、日本政府は令和12(2030)年までに温室効果ガスの排出量を平成25(2013)年のレベルから46%減少させ、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわちカーボンニュートラルを目指すことを宣言しています。
これらの目標を達成するための施策として、平成27(2015)年に公布された建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律 (現:建築物のエネルギー消費性能の向上等に関する法律) においては、建築物のエネルギー消費性能の向上を図るため、一定規模以上の建築物のエネルギー消費性能基準への適合義務 (省エネ適合性判定) の創設、エネルギー消費性能向上計画の認定制度の創設、表示制度 (BELS等) によるZEB、ZEHの創設等の措置を講じています。
令和7(2025)年4月より、原則として全ての住宅・非住宅建築物を新築・増改築する際に、省エネ基準への適合が義務付けられることとなっています。
■内容と特徴
住宅・環境審査部は住宅性能評価事業、省エネ性能判定等事業において、良質な住宅市場の形成のための住宅性能の客観的評価、脱炭素社会の実現に向けた建築物の省エネ等環境対策の強化に努めています。また、円滑な審査手続きを求めるお客様のニーズ・ご要望に迅速・的確に対応し、業務の的確性の維持・向上にも努めています。
当財団の住宅性能評価事業、省エネ性能判定等事業の特徴は、超高層建築物や再開発等の大規模で複雑な建築物の実績が多いことが挙げられます。中でも、省エネ適合性判定業務は、地域冷暖房や中央管理方式の空気調和設備を用いた複雑な設備システムが多く、標準入力法を用いて一次エネルギー消費量の計算を行った建築物の申請割合が一定数あります。(図3参照)
これらの建築物の省エネ適合性判定、BELS評価、CASBEE評価認証、住宅性能評価等を的確に実施するよう、省エネ適合性判定員、住宅性能評価員は、審査実務における問題点・疑問点について部内研修等を実施し、判断基準の統一化・共有化を図っています。また、審査能力等の習得・向上に資する外部の研修会・講習会等にも積極的に参加し、高度な審査技術の審査を行えるように努めているところです。
【図3】省エネ適合性判定件数推移(計算方法別)
「職員のこぼれ話」~性能評価書5種類のストック ~
住宅性能評価業務では、評価が終了すると「住宅性能評価書」を作成してお客様に交付します。
評価書の作成は、今では高性能な印刷機(複合機)やパソコンの進化、最近の「押印廃止」等により
比較的容易な作業となりましたが、業務開始当初は、とても大変な作業でした。
評価書は「A3版両面」で少し厚めの紙で印刷されます。100住戸のマンションであれば、100枚の大量
印刷となり、それを二つ折りにするにも時間と手間がかかります。途中、押印ミス、誤字の発見があると、
最初からやり直しとなり、終電近くになったことも多々ありました。
評価書には、当初会社印・理事長印を手作業で押印しておりましたが、現在は会社名・理事長名と社印・
理事長印があらかじめ印刷されているA3の紙を使用しています。評価書は、再発行が可能ですが、新規
発行当時の当財団理事長名で再発行する必要があります。
そのため各時代の会社名・理事長名が入ったA3の紙(現時点では5種類!)をストックしております。
会社名・理事長名/社印・理事長印が印刷されているA3の紙
以前、使用していた評価書を折るための機械
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